今注目を集めているのは、アメリカ発祥の教育法【サドベリー教育】
テストも授業もない教育を実施しているサドベリースクールの実態を調査してみました。
その特徴などをまとめていますので、参考にしてみてください。
目次
サドベリー教育とは?サドベリーバレースクールが実践する驚きの教育

サドベリースクールは、1968年アメリカのボストン郊外で始まった「サドベリー・バレー・スクール」の教育理念を元に展開している新しい教育方法を採用する学校です。
特徴として、決められたカリキュラムが一切なく、テストも授業もない何とも斬新な教育法です。
サドベリースクールでは、生徒が興味を持ったことをその場で自由に学べるため、”子供の好奇心を伸ばす”のに効果的な教育と言われています。
サドベリースクールが、他の教育法と最も異なるのは、学校運営に生徒も参加しているという点です。これにより生徒と学校職員が話し合うことが多くなり、保護者に関することは保護者も参加するなど、子供たち自身の自主性が育まれることになります。
サドベリー教育の特徴

- 自由な授業
- 学校運営への参加
- 年齢・学年関係なしの環境
自由な授業
サドベリースクールでは、掃除やミーティングといった学校側が決めた時間以外は基本的に自由なのです。自分が興味を持ったものや学びたいと思ったことを自分で考えて学んでいくというスタイルです。
そのため、テストもなければ授業もありません。
段階としては、まず自分が学びたいと思ったことを企画書にまとめ、スタッフとのミーティングで提出し、プレゼンテーションを実施します。
スタッフと他の生徒からの同意が得られると、その企画を学べるという仕組みですになっています。
自分の考えた企画を実現するには、プレゼンテーションにおける企画力や説得力も求められます。また、自分の興味を持ったことについて深く学べるので自分の得意分野や好奇心といった個性を伸ばせるという特徴があります。
数学が好きな中学生の場合、数学についての企画を立ち上げて予算を獲得し参考書や教材を買って、スタッフに教えてもらったり、一人で考えたりしている生徒もいます。
学校運営への参加
先ほどもお伝えしましたが、生徒である子供たち、学校スタッフ、保護者が1人1票の投票権を持ち運営に参加します。それは5歳であっても12歳であっても同じです。全員が平等に1票の権利をもっています。
こうすることで、自分の考えや行動、発言に責任感が生まれ、自立精神が高まります。
幼少期から自分の意見を発したり、人の意見を聞いたりすることで、自然とコミュニケーション能力が向上し、互いの価値観の違いなどに気づくことができます。
年齢・学年関係なしの環境
サドベリースクールの特徴の一つで、「学年」という概念がありません。
4歳から19歳までの子供たちが分け隔てなく、同じ空間で自由に学んでいく環境になっています。
「自由」=「ほったらかし」というわけではありません。
自由だからこそ、自分たちで考えて行動することが求められます。
年齢の違う子供たちが支えあい、助け合い、刺激しあい学んでいく、社会に出れば違う年齢の人ばかりです。幼少期からそのような環境で過ごしている子供は社会に適応するスピードも速くなります。
サドベリースクールに通うメリット

- 好奇心を引き出し、伸ばすことができる
- 自主性が高まり、自立精神が培われる
- コミュニケーション能力が身に付く
「サドベリースクール」の最大のメリットはやはり、好奇心を引き出し、伸ばすことが出来るという事です。
子供の時から、「何かに興味を持つ」という感覚を養うことで周囲のことにアンテナを張る習慣が身に付きます。このアンテナは大人になってからもとても大事なことですよね。
「小さなことに気づく力」、「何かに疑問を抱く力」すべて大事なことです。
そのうえで、自主性や価値観の相違などを学び、成長していくことが出来る。
コミュニケーション能力が環境の中で自然と身に付くのはサドベリー教育だからこそです。
サドベリースクールのデメリット

- 日本で主流の年功序列ではない
- 個性をの反面、人と同じ人間にはならない
- 法律上では学校に該当しない
日本の根強い年功序列の考え方はありません。
頭の良い人は年齢が関係ないことを理解していますが、いまだに年齢を気にしている人が多いのも確かです。
また、個性を伸ばす教育なので、人と同じ、いわゆる平均的な人間には成長しまぜん。それが個性でそれがいいのですが、気になる方はおすすめできませんね。
そして、サドベリースクールは法律上、学校という区分に該当していません。
日本で受けてる人のほとんどが通常の学校に籍を置いたままサドベリースクールに通っているという感じです。そのため義務教育が終わる高校は通信制の学校などに通っている人も多いです。
日本で通えるサドベリースクールを紹介

ここでは日本でサドベリー教育を受けることが出来るスクールをご紹介します。
北海道
関東地方
中部・東海地方
近畿地方
中国地方
九州地方
沖縄
まとめ
日本にも各地方にサドベリー教育を受けることができる学校があります。
「子供の個性を伸ばしたい」「自分の強みに気づいてほしい」「社会で活躍する人になってほしい」など人それぞれ考えがあると思います。
「学校でクラスメイト達とうまくいってない」
そんなときは環境をガラッと変えてみるのも一つです。
みんなと違う考え方を持っているのに、それを殺してまで周りと同じことをする必要はありません。
自分の存在価値を高めるためにもサドベリ-教育は非常に良い教育ですね。
以上で日本人の知らない「サドベリー教育」でした。
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