「正社員で働く意味がない」
「このままフリーターのほうが自由に過ごせる」
そう思っている人も多いのではないでしょうか?
確かにフリーターは時間を自由に使えて、縛られることなく生きていけるので良いのですが、大切なのは「何を持ってフリーターをしてるのか」です。
「将来、自分で仕事をするためにフリーターをしてます」
「何か目標があってフリーターそしてます」
という風に何を持ってフリーターをしているのか?
ただ漠然と企業で働きたくない一心でフリーターをしていると30代以降落とし穴にはまってしまうかもしれません。
そうならないように本記事では、フリーターと正社員の違いから正社員のメリットなどを転職・採用のプロが解説していきます。
目次
フリーターとは?正社員との差【20代で知っておきたい真実】

「フリーター」は定義があいまいですが元々の言葉は1980年代に流行ったフリーアルバイターのことです。
言わゆる15歳~34歳(学生・主婦除く)の正社員以外、契約社員や派遣社員、アルバイトやパートなので生計を立てている人のことをいいます。
フリーターは、日本で正社員・正職員以外の就労雇用形態で生計を立てている人を指す言葉。学生は含まれない。中学校卒業・義務教育課程修了後の年齢15歳から34歳の若者が対象である。 和製の造語である。フリーアルバイターとも言われる。
フリーターと正社員の主な3つの違い

- お金「収入面」
- 休み・休暇
- 社会的信用度
お金「収入面」
まずは生活をする上で一番大切な「お金」です。
職種や業界よって多少の誤差はありますが、大学卒業後に新卒で入社した場合の初任給が手取りで16万円~18万円程度です。
それならバイトしたほうが収入が多くなると思った方もいるのではないでしょうか?たしかに東京都内だと時給は1000円以上が当たり前ですが、フリーターと正社員では生涯年収が全然違います。
手取り換算では同じくらいですが、正社員は額面給与ではもっともらっていますし、なぜならほとんどの企業は賞与があります。これだけで大分違うのですが、もう一つ大きな違いは、昇給制度です。
フリーターでバイトをしていてもほとんど昇給はありません。
上がって数百円の世界です。それもそのはず、バイトは誰でもできる仕事だからです。
一方で正社員は年齢や役職に応じて自然と給与が上がっていきます。
そのため20代のうちはバイトと同じくらいかもしれませんが、30歳を超えると役職も上がり、どんどん差が広がっていきます。
雇用形態 | 生涯年収 |
正社員 | 平均2億~3億 |
フリーター | 平均5000万~8000万円 |
休み・休暇
一見すると、アルバイトやパートのフリーターのほうがいつでも休みが取れて、自由な感じがしますが、実際はそうでもありません。
正社員は基本的には土日(交代制は別)が定休になります。
職種にもよりますが、ゴールデンウィークや年末年始などの大型連休から近年では年休取得もしやすい環境になっています。
その他にも育休や弔辞などの際も休みが取れるのが特徴です。
フリーターも休みを取ることが出来るのですが、もちろんのこと休んだ分、給料は減ってしまいますよね。
さらにサービス業などは大型連休などの時期は繁忙期になるので休みが取りづらい雰囲気もあります。
よく考えてみると正社員はやっぱり安定していますね。
社会的信用度
なんといっても家や車などのローンが組めない問題があります。
都心部だと車の必要はないかもしれませんが、地方だと車が必須の地域も多いです。また、お子さんが生まれたりしてファミリーカーに乗りたい時もローンが必要になってきます。
社会的信用度が低いため、審査が通らないというケースが多く、逆に審査が通るローン会社は怪しいと感じてしまいます。
また、転職や仕事探しにおいても正社員のほうが得なのは言うまでもありません。3年以上フリーターを続けた人の転職成功率は48.9%と半分以下になっています。
20代のうちに考え直すのも1つですね。
仕事の幅が違う
アルバイトやパートと正社員では求められる仕事が大きく異なります。
いくら何年もやっているかと言って、それ以上の仕事をすることがありません。もっと上を目指したい、もっとスキルを磨きたいという人は正社員になることをおすすめします。
フリーターのデメリット【自由に思える欠点とは?】

- ブラック企業に就職してしまう可能性がある
- 年金がもらえない可能性がある
- 社会的地位が低い印象がある
ブラック企業に就職してしまう可能性がある
20代をフリーターに費やしてしまい、
いざ転職をしようと考えても中々募集要項を満たす求人がありません。
そこで「未経験歓迎」「学歴・経験不問」などの求人に頼るしかなくなってしまいます。悪いわけではありませんが、誰でも採用するという見方ができます。 いわゆるブラック企業です。
そのため、もし転職・就職する場合はしっかりと求人情報を確かめましょう。
✔合わせて読みたい「ブラック企業の見分け方」はこちら

年金がもらえない可能性がある
フリーターは正社員と違い、国民年金になるので現在で約65000円ほど受給できます。よく考えましょう月65000円で生活するのは結構厳しいですよね。
正社員だと約15万円+扶養家族分という形になるので生活はできる範囲です。
近年では、年金がもらえなくなるという話も出ているため、
年金に対してそこまで深く考えていない人が多いですが、未来がどうなるかはわかりません。対応できる選択肢を増やすことは決して損にはなりません。
社会的地位が低い印象がある
「そんなことどうでもいい」と思っている人もいるかもしれませんが、
やはり30歳を超えてフリーターというのは世間一般的に見ても地位が低くなってしまいます。
何か目標があって泣く泣くフリーターなら「夢追い人」でかっこいいのですが、そうでないのであれば少し考えたほうが良いかもしれません。
女性から見ても年収などの経済面は大切な要素です。
結婚が遠のいていく可能性もいたたまれません。
✔フリーターの転職相談は「キャリアスタート」がおすすめ

まとめ
フリーターとして将来に少し不安がある人もいるのではないでしょうか?
何もフリーターが悪いわけではありませが、自分の将来をどうしたいかを考えましょう。
正社員にはそれなりのメリットがあります。
自分にあった働き方で自分の生き方を見つけましょう。
それでは、皆さんの人生がよりよくなりますように。
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